アプリ開発の仕事で比較的画面が大きい端末に対応する必要があり、いい感じのAndroidタブレットが見当たらなかったので、最近はAndroidアプリも普通に動く「Chromebook」を購入しました。

My new gear…

僕が購入したのは、「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」。Chromebookは他のメーカーからも発売されていますが、Twitterで@eaglesakuraが完全に理解していたので、同じ機種にしておけば、いざとなれば聞けるなという算段です。

外部のPCからChromebookにadb接続する

 本稿で説明する筆者の作業環境は次の通りです。

 ChromebookでAndroidアプリを開発しようと思った時、最初に目を通すのが次のサイトでしょう。 Linux(ベータ版)の有効化、Androidアプリの開発(ADBデバッグを有効にする)、Chrome OS上 起動したAndroid Studioからアプリをインストールする方法などが紹介されています。

 筆者の実務的にはChrome OS上でAndroidアプリ開発が完結するということはないので、外部のPCからテスト端末(Chromebook)にapkをインストールする方法として「Chrome OSデバイス - 別のデバイスからデプロイする」を参考に設定しました。

 結論から言うと 「USB経由での接続(デバッグ)」は諦めて「ネットワーク経由での接続」で運用しましょう。

 また、ネットワーク経由での接続についても「Androidアプリの開発」を有効にしたら、外部PCからChromebookのIPアドレスに対して、いきなりadb connectして問題ありません(外部のPCを信頼するか尋ねるダイアログが表示される)。

$ adb connect [ChromebookのIPアドレス]
connected to [ChromebookのIPアドレス]:5555

 shell crossystem dev_features_sshと、ドキュメントにはいろいろ手順が書いてありますが、手順通りに作業しようとしても、筆者の環境にはcrosssystemがなく、そもそもshellの時点でシステムがなかったりします。ドキュメントが古いのかと思って英語版を見てみましたが、内容に大きな違いはなさそうです。

 adbを通じて接続するとAndroid Studioは「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」を「Google kukui」として認識します。

google_kukui


 実際に使ってみて、使い勝手はなかなか良いと思いました。液晶もきれいでタッチパネルの精度も良好です。少し重いのが玉に瑕ですが、Androidタブレット不遇の時代にChromebookという選択肢は十分に有りだと思います。付属のキーボードが日本語というのが不満なので、時間ができたら英語キーボードが取り寄せられるかやってみます。

追記

 その後、いろいろ調べてみたところ、Lenovo Japanはおろか、Lenovo USでも交換用のキーボードを部品として持っていないらしいことがわかりました。

 どうしようかな……

追記2(2020/12/18)