このエントリには続報があります。
再販情報
技術書典で頒布した「TensorFlowはじめました」について、このたび、インプレスR&D社さんからPOD(Print On Demand)と電子書籍(リフロー)として販売できる運びとなりました。
タイトル | TensorFlowはじめました 実践!最新Googleマシンラーニング |
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判型 | A5 |
形式 | POD, 電子書籍(リフロー) |
発行 | インプレスR&D |
POD(Print On Demand)または電子書籍での販売になります。一般書店では手に入りませんのでご注意ください。
また、具体的なページ数や販売価格などは現在調整中です。
今月中に予約が開始できるよう進めていますので、続報をお待ちください。
以下、6月25日に秋葉原で開催された「技術書典」の感想エントリです。
技術書典
新しい技術に出会えるお祭りです。
技術書典は、いろんな技術の普及を手伝いたいとの想いではじまりました。
技術書を中心として出展者はノウハウを詰め込み、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書をさがし求める、技術に関わる人のための場として『技術書典』を開催します。
申し込んだときには『誰もやらなさそうなこと? 技術系のラノベでも出そうかなー』と漠然と考えていたんですが、途中からTensorFlowとの悪戦苦闘が本格化してきたので、そちらを題材にしようと決めました
(ちなみにラノベは他の人がやってました。世の中広い……)。
TensorFlow本を出すと決めたのは、サークルカットの応募〆切当日。タイトルも方向性も決まっておらず、「TensorFlow本」としか記述していないことからも、当時の考えのなさが伝わってきますね。
スケジュールについて
リポジトリの記録を見ると、最初に技術書転用のRe:VIEWプロジェクトを作ったのが5月10日。本格的に書き始めたのは6月3日。2日後に初稿が完成しています。
なんでもっと早くやらないという向きもあるかもしれませんがこれは『原稿』に限った話で、コードそのものは、もっと前から書いていました(本当ですよ)。
そこからレビュー期間を経て書き直しや調整を重ね、最終的に入稿したのが6月20日(月曜日)。
僕の計画ではもっと早くできているはずだったのですが、書き終えてから”0.9.0 RC0″が出たりしましたし……(plans are useless, but planning is indispensable.)。
レビュアー
なにせ機械学習は専門外です。自分より詳しい人、自分より優秀な人にレビューをしてもらう必要があります。
5月にGoogle I/Oがあり、現地(Mountain View)で会った知り合いに「同人誌を書くのでレビューをしてもらいたい」という打診をしていました。
依頼した時点では原稿は影も形もなかったのですが、最終的には、次の方々にレビューしてもらうことができました(敬称略・50音順)。
- 足立 昌彦(株式会社カブク)
- 上野山 徹(株式会社センスタイムジャパン)
- 佐藤 一憲
- 取口 敏憲
- 中澤 慧
レビューの過程で用語の使い方から値の誤り、書籍としての構成に至るまで様々な意見をいただきました。
もし本に良く書けているところがあればそれらはすべてレビュアーの方々のおかげです。もしいまいちな部分があれば、それはすべて僕の責任だと思ってください(レビュー反映時に書き直しをしたりしているので)。
根雪さん
毎回、表紙・裏表紙をお願いしている根雪れいさん。今回はみんコミの「おかあさん(10)と僕。」が隔週連載になり大変な中、作業を引き受けてくださいました。
本当にありがとうございました!!(このまま眼鏡っ娘をどんどん増やしたい。まるでプリキュアのように)
技術書典当日
技術書典、規模感が全くわからんので、完売とも違うとも言えないぞ……ただ、ぼくの本の表紙裏表紙の眼鏡っ娘は最高にかわいいという事実のみが分かっている。
— Keiji ARIYAMA (@keiji_ariyama) 2016年6月23日
実を言えば、技術書典当日については、実はあまり良く覚えていないのです。
運営さんが入場制限をしていたことは後になって知りました。会場でなにやらアナウンスをしていたけれど、目の前の一般参加者をスタックさせないことに注力するので精一杯でした。
定期的に人の波が押し寄せ、午後1時ごろには用意した部数が完売したことは記録に残っています。
TensorFlow本完売しました。ありがとうございました! #技術書典
— Keiji ARIYAMA (@keiji_ariyama) 2016年6月25日
売り子が僕1人だったので、2時間の間「ありがとうございます」と言い続けていたのですが、人が並んでいるときには本を受け取りそのまま帰るお客さんも、あとから「TensorFlowについて気になっているんですが……」と訪ねて来てくれたりして、実際に読者とコミュニケーションができる形態は勉強会に近いなという印象を持ちました。
一般参加の皆さん、サークル参加の皆さん。お疲れ様でした。
運営スタッフの皆さん。ありがとうございました。
また参加の機会がおとずれることを楽しみにしています!
僕「一日お疲れ様」
見本誌「うん。けど、あちこちシワも付いちゃったし、こんな私、もう誰にももらってもらえないよね……ごめんね」
僕「そうだね。だから君は、これからもずっと僕のそばにいるといいよ。他の誰にも渡すもんか」
見本誌「!」
みたいな妄想まで出来ちゃう技術書典は最高ですね。— Keiji ARIYAMA (@keiji_ariyama) 2016年6月25日