なごやこわい。
東京出張の前の日に、名古屋でAndroidの勉強会をやるというので、ちょっと寄ることにしたんだけど、なごやは相変わらずこわいところだった。
タクシー
タクシーがこわい。
個人タクシー。女性の運転手。 名古屋駅について、開始の時刻に遅れそうだったから乗ろうとかがんだら、扉を数センチしか開けない。絶望的に乗れない。すみませんと言うと、ようやくもう少し開けてくれた。礼儀に厳しいのかな。
「本山まで行きたいんですけど、どれくらいかかりますか」
「ああ、15分くらいだね」
ガムをかみながら適当な口調で答えられる。その様子は「時は今世紀末」でこわい。
「愛知工業大学本山キャンパスまでお願いします」
「どこそこ。知らない」
あなたが先ほど「15分くらいで着く」と答えた場所のあたりにあるんだと思います。
住所を見せると、「へー、そんなところあるんですね」と、言いながらカーナビに住所を入力して発進。その直後、
「じゃあ、○○から○○を通って行きます。道は狭いけどそちらの方が空いてるので速いよ」
速いのは良いんだけど、僕の視線は80km以下にならないスピードメーターに釘付け。なんで狭い道でこんなスピード出すの。
そんな僕の表情で何かを察したのか運転手さん、
「もう少し急ぎましょうかー?」
その後、その日の朝に第一報があった、ロシアでの隕石落下の話になる。続いて隕石つながりで古代の隕石落下、恐竜の絶滅説と氷河期の到来についてに発展し、まぁ、一方的に運転手さんが喋っているだけなんですが。あ、左側から車線変更してくるから。ちゃんと見ててください。お願いですから。
『右に曲がって下さい』カーナビがそうアナウンスするけど、
「あー、このカーナビちょっと古いんで。このまままっすぐ行きますね」
本山キャンパスが見えてきてメーターを見ると、3000円くらいになってた。
なごやのタクシーこわい。
勉強会
勉強会がこわい。
内容はがぶちゃんによるAndroidアプリ開発ハンズオンで、Twitter4Jを使ってTwitterクライアントを作ると言うもの。
数十人がTwitter4Jのサーバーにアクセスして繋がりにくくなると言うアクシデントはあったものの、なごやかムードで進行して、参加したみんなも大満足でした。
最後に時間をもらって、新しい”Draw 9-Patch Tool”の件で発表させてもらう。
そのときに混ぜておいたひとネタが、それなりに受けて満足していたら、参加者の人たちが「ニーソで始まり眼鏡で終わった」って言ってた。
ニーソに始まり眼鏡に終わる
<p> — ケモ (@kemo319) <a href="https://twitter.com/kemo319/status/302687159796760576">February 16, 2013</a> </p>
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僕が遅刻している間に、何かがあったらしい。なごやの勉強会こわい。
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ビジネスホテル
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ビジネスホテルがこわい。
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勉強会が終わって、懇親会が始まる前に、ビジネスホテルに電話をかけた。<br /> 次の日、東京へ向かう予定があり、その日のうちに東京まで行こうか、名古屋で一泊しようか迷っていたので、その日の宿を予約していなかったのです。
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<em>『はい。○○名古屋でございます』</em><br /> 「空室の確認をお願いします。シングル禁煙で、今日空いていますか?」<br /> <em>『申し訳ございません。シングルのお部屋は全てご予約のお客様で満室でございます』</em><br /> 「あ、そうなんですね」
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土曜日なので、観光に来る人たちも多いのかな。<br /> 他を探すしか無いかと思ったら、
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<em>『お客様。シングルのお部屋はございませんが』</em><br /> 「あ、はい」<br /> <em>『最上階のコンフォートというお部屋に一室、空きがございます』</em>
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「え・・・でも、お高いんでしょう?」<br /> <em>『それがですね。お客様。そのお部屋は、壁の向こうに室外機が置いてございまして、ホテル全体の空調の負荷が上がると、少し音が聞こえてしまうと言うことがございます』</em><br /> 「はぁ」<br /> <em>『そういう事情がございますので、コンフォートのお値段ではなく、素泊まりで6500円でご提供させていただいております』</em>
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シングル6500円は魅力的。うるさい場所で寝るのは慣れてるし、なにより今からホテルに電話をかけて安い所を探すのが面倒だ。「そこでお願いします」と、予約をする。
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懇親会への移動中、ホテルの話をして「室外機の音って言ってたけど、本当に室外機の音なのかな。ひとの叫び声が一晩中聞こえてきたりとか」って、みんなで笑ってたりした。
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懇親会後、ホテルが名古屋駅から結構遠い場所だったので、名古屋の人たち(@<a href="https://twitter.com/whale_shark">whale_shark</a>, @<a href="https://twitter.com/miguse">miguse</a>, @<a href="https://twitter.com/nagakenjs">nagakenjs</a>)に送ってもらってチェックイン。
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最上階のコンフォートは、コンフォートと言ってもビジネスホテルなので、驚くほど広いと言うことはなく、普通のサイズ。コンピュータをセットアップして、いくつか用事を済ませると、午前1時をまわっていた。
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『お風呂は朝に入ろう』と、ベッドに潜り込む。楽しかった日はなかなか寝付けないので、しばらくゴロゴロしていると、隣の部屋から赤ん坊の泣き声が聞こえてきて「あー、お母さんも大変だね」なんてことを考えていた。
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翌朝、お風呂セットを持って大浴場へ。この系列のホテルは、温泉の大浴場があるのがいい。<br /> 他のホテルでは最上階付近にある大浴場だけど、このホテルでは1階が大浴場、フロントが2階という、他とは少し違う作りだった。
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最上階から1階までエレベータで降りると、大浴場の入り口に『女湯』の看板が。
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「ただいまの時間は、女湯です。男湯は午後○時から」みたいなことが書いてあった。普段は平日に泊まるのだけど、土日は、女湯と男湯のローテーションが違うらしい。
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すごすごと、お風呂セットをかかえてエレベーターに乗ると、フロントのある2階に止まって、何人かのお客さんが乗ってくる。
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<b>明らかに風呂上がりではない男が、お風呂セットを持って、上りのエレベーターに乗っている</b>のを見て、「あー、まちがっちゃったんだね」と言う視線が痛かった。
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部屋に戻って、わびしい部屋風呂を満喫。その後、身支度を調えて部屋を出ると、丁度隣の部屋から、ご夫婦が出てきた所。
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『昨晩はお疲れ様でした』心の中でそっとつぶやく。
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実は、前日の勉強会に大学時代の後輩が来ていた。<br /> 彼ら夫婦も子供が二人(そして、お腹の中にもう一人)いて、毎日の世話が大変そうなのを見ているので、子育てをしているひとには本当に頭が下がります。
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しかし、1つ疑問があるとすれば、そのご夫婦。赤ちゃんをどこにも連れていなかったんですよね。
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あの晩、泣いていたのは、どこの赤ちゃんだったんでしょうか。
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<b>なごやこわい</b>
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